こんにちは。

投資の世界には「絶対に儲かる」「元本保証で月利10%」といった甘い言葉があふれています。 今日は、そんな「美味すぎる話」に騙されないための知恵を、ユダヤの民話(タルムード)から紹介します。

物語:猟師と一羽の雀(小鳥)

ある日、猟師が罠を仕掛けて、一羽の小さな雀(小鳥)を捕まえました。 食べようとすると、雀は人語を話して命乞いをしました。

「私のような小さな鳥を食べても、お腹は満たされません。 もし私を逃してくれるなら、代わりに『人生で役立つ3つの知恵』を授けましょう」

猟師は考えた末、「タダで知恵がもらえるなら」と雀を放してやることにしました。 雀は近くの木の枝に飛び移ると、約束通り3つの知恵を教えました。

■雀が教えた「3つの知恵」失ったものを嘆くな(過去を悔やむな)不可能なことを信じるな(あり得ない話を信じるな)身の丈に合わないものを追うな(届かないものを追うな)

雀の嘘と、猟師の後悔

知恵を教えた後、雀は猟師をからかうように言いました。 「ああ、お前はバカだな。実は私の胃袋の中には、巨大なダイヤモンドが入っていたのに! 私を殺していれば大金持ちになれたのに!」

それを聞いた猟師は顔色を変えました。 「なんてことをしてしまったんだ!」と地団駄を踏んで悔やみ(1.失ったものを嘆く)、 慌てて木に登って雀を捕まえようとしました(3.届かないものを追う)。

しかし、木から足を滑らせて落下し、大怪我をしてしまいます。

それを見た雀は笑って言いました。 「やれやれ。お前はさっき教えた『3つの知恵』をもう忘れてしまったのか。 こんな小さな私の胃袋に、巨大なダイヤモンドが入っているわけがないだろう(2.不可能なことを信じるな)

そう言い残して、雀は飛び去っていきました。


投資に置き換えてみる

この物語は、投資家が陥りやすい「罠」を見事に指摘しています。

1. 失ったものを嘆くな(サンクコスト)

「あの株、売らなければよかった」「もっと早く買っておけば」と過去を悔やんでも、お金は戻ってきません。 過ぎたことにとらわれず、「今どうするか」だけを考えるのが賢明です。

2. 不可能なことを信じるな(詐欺への耐性)

「小さな雀の腹に巨大ダイヤ」は物理的に不可能です。 投資でも「リスクなしで年利20%」なんて話は、物理的に(経済合理的に)あり得ません。 「あり得ない」話を信じてしまうのは、自分の目が「欲」で曇っているからです。

3. 身の丈に合わないものを追うな(高値掴み・借金)

すでに手の届かないところまで上がってしまった株(飛び去った雀)を、無理して追いかけると、猟師のように木から落ちて(暴落に巻き込まれて)大怪我をします。

まとめ

猟師は「欲」が出た瞬間に、せっかく得た知恵を全て忘れてしまいました。 私たちも、株価が動いたり儲け話を聞いたりすると、つい冷静さを失ってしまいがちです。

「雀の胃袋にダイヤは入っていない」 この当たり前の事実を忘れないことが、資産を守る一番の秘訣かもしれません。

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コテツム
「物理の教科書、日本語なのに意味不明」と絶望した経験から、世界一わかりやすい放射線治療の解説を目指してブログを書いています。 天才肌ではないので、凡人がどうやって知識を定着させるか、その「泥臭い攻略法」をシェアします。
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