【ABR 2024-No. 5】光のエネルギーを数式で!フォトンの正体
医学物理士の知識を「読み物」として楽しむシリーズ。 2024年度の第5問目は、放射線の最小単位である「フォトン(光子)」が持つエネルギーについての問題です。私たちが日々扱うX線やガンマ線のエネルギーが、どう決まっているのかを再確認しましょう。
今日の英文クイズ (The Question)
Question:
What expression defines the energy (E) of a photon? Note h = Planck’s constant, f = frequency, λ = wavelength, c = speed of light in a vacuum.
A. E = hf
B. E = h / f
C. E = hc / f
D. E = hf / λ E.
E = hλ / c
日本語訳とキーワード
「フォトンのエネルギー(E)を定義する式はどれ?(h:プランク定数、f:周波数、λ:波長、c:真空中での光速)」
- photon: 光子(フォトン)。光や放射線の粒子としての側面。
- Planck’s constant (h): プランク定数。量子力学の扉を開く鍵となる定数。
- frequency (f): 周波数。
- wavelength (λ): 波長。
答えと解説 (Answer & Explanation)
正解は A. E = hf です。
フォトンのエネルギーは、その周波数にプランク定数を掛けたものとして定義されます。これが量子力学の最も有名な関係式の一つです。
E = hf
また、以前に扱った「速度 (c) = 周波数 (f) × 波長 (λ)」の関係式(c = λf)を組み合わせることで、波長を使った形に書き換えることもできます。
f = c / λ なので、これを代入すると:
E = hc / λ
この式から、「周波数が高いほど(または波長が短いほど)、エネルギーは大きくなる」ということがわかります。放射線治療で使われる高エネルギーな波が、いかに短い波長で振動しているかが想像できますね。
ひとこと
「E = hf」。この短い式の中に、現代物理学の基礎がギュッと詰まっています。 放射線治療計画で見かけるエネルギーの数字の背景には、常にこのフォトン一粒一粒の「振る舞い」が隠れています。
夜空に光る星々から届くフォトンも、すべてこの数式に従って私たちの目に届いていると思うと、少しロマンを感じませんか?
